ネトゲ女子は結婚生活を楽しみたい!
「怒ってねえ!」

「口調がヤクザな時はマジ切れしてんですよっっ」

しかも、目が怖いし。
感情を抑えようとしているけれど、空気もピリピリして怒っているのが伝わってくる。

「なにがデートだ」

「やきもちですか?ちゃんと帰りましたって―――」

ダンッと壁に体を押し付けられた。

「い、いたっ」

「わかってんのか?宮ノ入のババアどもに言われて嫌な思いをするのはお前だぞ」

「仲の良いところを見せておけば、黙りますって」

本気で怒っているのが、わかった。

「な、なんなら、ほら、子どもを作ればいいんですよ!」

「子どもはいらない」

そんな気はしていたけど、改めて言われるとさすがに動揺した。

「いらないって、どうしてですか?」

直真さんは険しい表情をしたまま、無言だった。

「あの、妻として理由を聞く権利はありますよね?」

一瞬、腕の力が緩んだ。

< 114 / 191 >

この作品をシェア

pagetop