ネトゲ女子は結婚生活を楽しみたい!《宮ノ入シリーズ②の続編》
ゲーセンで取ったお菓子を内密に処分するべく、ロッカーに隠しておいたお菓子を取り出し、会社の工場エリアに持って行った。
直真さんからの書類を色々な場所に届けるため、社内の至る所に出入りしているので、顔見知りになっていた。
向こうも直真さんと話すより、私の方が話しやすいらしく、けっこう気軽に話しかけてくる。
工場長ではなく、工場で働くおばちゃん達にお菓子を渡した。
休憩室には時間差で休憩をとっている人達がいて、顔を出すと必ず誰かいる。
「これ、休憩時間にどうぞー!」
「おやー!有里ちゃん、気が利くね」
直真さんに隠して持ってくるのが大変だった。
「有里ちゃん、あのイケメン旦那とどこで知り合ったんだい」
「会社です」
「ほうほう」
自分の情報を少しだすことで相手に信用させ、聞きたいこと聞く。
特におばちゃん相手だと有効だ。
商店街で生まれ育った私の処世術よ。