ネトゲ女子は結婚生活を楽しみたい!
どこかに行ってきた後なのか、この間とは違ってスーツをきちんと着こなしている。
よく見ると、結構高そうなスーツだった。

「有里。俺にもやらせろよ」

「え?これ、結構、難しいけど。いいの?」

クリアできるのかなと思いながら、席を譲ってあげると、竜成は難なくステージをクリアしていく。
全面クリアすると、スコア更新までして、ドヤ顔で竜成はこっちを見てきた。

「どうだ!」

「おー!」

拍手すると、竜成は嬉しそうな顔をした。

「有里。今日こそ、何かお礼するぞ。今から何か食べに行こうぜ」

「あー、夕食が用意してあるので」

「なんだ」

目に見えて、がっかりされた。
感情のわかりやすい人だなぁ。

「あれから、毎日きていたんだ」

「毎日?よっぽど、ここのゲーセンにハマったんですね」

「違う。有里にハマった」

無邪気に竜成は笑った。
こ、これは!!!

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