青空

暗雲 日向

まさか、、自分が、、

あの2年になってすぐに病院に
行った時に風邪だと思ったら癌だった

進行が早くて3ヶ月も生きられないかもしれない

幸矢くんには必死に嘘をついてる
入院も近いのにそろそろ
嘘をつく手段がなくなってきた、、

せっかく幸矢くんは前に進みはじめたし
付き合って順調だった
これから楽しいことたくさん待ってたのに

幸矢くんがおうちデート、誘ってくれた時、
ものすごく嬉しかった

でも、昼に検査の予約入れてた、、

そして今日のピクニックだって。
あまり外出禁止だからゆっくりできるかな、、
って思った

少しでもきつかったら休まないといけない
弁当食べてキーホルダー渡しただけって
全然、一緒にいれないよ、、

4.27
髪を切った
もうすぐ抗がん剤治療がはじまるから

4.28
日向「お疲れー!」
幸矢「おー!めっちゃ切ったね!」
日向「勇気いったwこれから暑くなるしね!」
幸矢「似合ってる!俺もそろそろ切ろうかなー!」

4.29
今日から5日までGW
幸矢くんには親戚の家に行くから
会えないって嘘をついてる

5.2
起きたら枕に髪の毛が落ちていた
病気の上に髪も抜けるなんて、、

だめだ、、
そんな時は空を見上げて、、
このまま短めで夏だしニット帽はおかしいし
休みの日にキャップはいいけど
学校でずっと被ってるのも、、

今の髪型とあまり変わらないウィッグを買った

ばあちゃん「日向、、」
日向「ん?ばあちゃん、どうした?」
ばあちゃん「たまには弱音吐きな」
日向「大丈夫だよ?」

病院に行って6月から入院だと聞いた
もう、幸矢くんと会えないなんて、、

ばあちゃん「日向、今、したいことある?」
日向「したいこと?」
ばあちゃん「今まで、色々、面倒見てもらったし」
日向「面倒?当たり前のことしてただけだよ!したいことかー、、幸矢くんとお出かけしたい!」
ばあちゃん「それで大丈夫なのかい?」
日向「うん!それで充分!どこか遠くに行きたいな」
ばあちゃん「思い存分行ってきなっせ!」

そして、病院で検査をして1泊なら大丈夫って

幸矢くんにGWでかけられなかったって
理由で幸矢くんが部活がない週末に
隣の県まででかけることになった
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