エリート放射線技師は、ウブな彼女をたっぷりの溺愛で甘やかす。



「何を話しましょう……私はこういうのが苦手で」

「えっ、あ……私も、苦手で、す」


 ほぼ初めて男性と話すからか心臓はバクバクだ。それに声は震えているし、いい印象は持たれないだろう。


「そうですか、確か七瀬さんは女子大に行っていらしたんですよね」

「は、はい。高校から、ずっと女子しかいない場所で育ったせいか……免疫がなくて」

「私も実は中学高校は男子校でした。専門学校では、女性もいたのですが話す機会なんてなくて」


 そうなんだ。それは知らなかった……。



< 8 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop