ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
「もー、うちのお姫様は
何てこと覚えてきたんだー。
もう、パパは心配。」

克がタオルケットに丸まって言った。

「ふふふ、何それ。克もするじゃんっ。
えっちなこと。」

「…俺はいーの。それより麦茶!
麦茶いっぱい飲んで!っほら。」

克が起き上がって、コップを舞に渡す。


コクンッコクン


「はー。ありがとう。」

「…口の中、気持ち悪くない?」

「んー、思ったより大丈夫。」

「あー、もう
こんなはずじゃなかったのにー。」

また克がバタンとベッドに倒れ込んだ。

「…克、可愛い。」

「俺…舞の前じゃ、ダメダメだね。」

「何で?」

「いっぱい…イクとこ見られてる。」

「いいじゃん!」

舞が笑った。

「ぐすんっ。もうお嫁にいけない。」
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