ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
「…隈元せんぱ…本当大丈夫ですから。」

舞が慌てて言った。

「大丈夫じゃない。
大人しくしてなさい。」

お兄ちゃんみたいな表情の稜。

「…迷惑かけちゃって、ごめんなさい。
でも急に先輩が現れて
びっくりしました。」

「んー?出てきた時、1年だなーって
思って…いたから見てた。
そしたら、途中でちょっと足くじいたろ?
やべーんじゃないかなって思ってたら
もう身体が動いてた。」

「ありがとうございます。
おかげで…助かりました。」

「…無理しないこと。」

稜が顔を近付けて言った。


ドキンッ


舞の胸が高鳴る。

「///。」

「…はは、またゆでたこ。」



ガラガラッ

保健室のドアを開けると先生は居なかった。

「とりあえず、消毒しとくか。」

稜が舞を丸椅子に座らせ
消毒液の準備をする。

「足出して。先、水で洗うな。」

水を入れたボトルで傷口を洗い
消毒液を傷口にかけた。

「んっ…。」

「悪い。しみた?」

「大丈夫です。
…先輩、凄く手際いいですね。」

「部活で、よく皆怪我してたから。
消毒とかテーピングとかよくしてたんだよね。」

「ふふふ、優しい。」

「笑うな…ゆでたこ。」

「ふふっ、はい。」
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