ハツコイ〜僕らははじめてだった〜
[プルプルプルプル]

「はーい。」

「ごめんね、寝てなかった?」

舞が心配そうに尋ねた。

「まだ寝てないよ。どうした?」

「あのね、お父さんとお母さんに
泊まりのこと話せたよ。…大丈夫だった。」

舞はドキドキしながら言った。

「そっか。良かった。
泊まりはダメかもって思ってたから
今すげー安心してる。
舞も話してくれてありがとう。
お父さんお母さんのためにも
これからも俺、舞のこと大事にするから。」

克の心強い言葉に
ますますドキドキする舞。

「うん。ありがとう。」

「…って、今から手ぇ出そうとしてる
奴のセリフじゃねぇよな。」

「ふふふ、そうだね。」

「でも本当安心した。
来週末、どうぞよろしくお願いします。」

「はい、こちらこそよろしくお願いします。」

そう言って
舞はゆっくりと眠りについた。
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