西岡三兄弟の異常な執着
「え?これ、私に?」
後日オーダーしていたアンクレットが出来上がり、早速花苗に渡す三兄弟。

「あぁ…もちろん、四人のお揃いだ!」
「フフ…嬉しい~ありがとう!」
嬉しそうにアンクレットを眺める、花苗。

「見て、花苗。
ここ!」
隣にぴったりくっつき腰を抱いていた朱雀が、アンクレットのチャームを指差した。
「ん?あ…雀と河と、天使!
あと………」
【4 people are always together】

「四人はいつも一緒!だよ!苗!」
真白はニコッと微笑んで言った。
「花苗が僕達の刺青、いつも羨ましそうにしてたから…」
頭を撫でながら言った、朱雀。

「みんな、ありがとう!早速つけよっと!」
「あ、僕がつける!」
朱雀が優しく花苗の足を持ち上げ、アンクレットをつけた。
「みんなのも、見せて!」
花苗の言葉に、三人は足首を見せる。

「フフ…素敵……!」
花苗は嬉しそうに、しばらくアンクレットを眺めていた。
そんな花苗を、微笑ましく見つめる三兄弟。

三兄弟にとって花苗は“心の癒し”その物。

だから朱雀同様、黄河と真白も仕事以外では四人が離れることを、良しとしない。

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「お花のお手入れに行ってくるね!」
「は?今日はダメだ!花苗」
「え?黄河さん?」
「俺達は今日、今からここでリモートの会議ある。
花苗も傍にいろ!」
と、どんな時でも常に四人は固まっていなければならない。

花苗は、四人から簡単に放れられない。
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