ファーストソング
11
夏休みの間、俺達は幸せな恋人生活を送った。
「ふふ。 でね? この曲のここの部分がね?」
「うん」
「夏輝にあってていいんじゃないかって、夏輝はどう思っ…んんっ…!」
「…ごめん。 つい、しちゃった」
「あ、いや、び、びっくりはしたけど嫌じゃなかったよ」
病院のベッドでの初めてのキス。
「病院の屋上って立ち入り禁止だと思ってた」
「まぁ、許可があれば入れるかな。 屋上庭園だから散歩もできるし」
「許可がいるの?」
「うん。 一応ね。 誰がどこにいるか把握する必要あるみたいだから。 それで、夏輝が作ってきたお弁当食べたい!」
「おうよ! 俺の愛妻弁当食べてみてちょーだいな!」
病院の屋上での初めてのピクニックデート。
千冬ちゃんと恋人になって本当に幸せな日々が続いていた。
だけど夏休みが終わってすぐ、俺のスマホに一本の電話がかかってきた。
「ふふ。 でね? この曲のここの部分がね?」
「うん」
「夏輝にあってていいんじゃないかって、夏輝はどう思っ…んんっ…!」
「…ごめん。 つい、しちゃった」
「あ、いや、び、びっくりはしたけど嫌じゃなかったよ」
病院のベッドでの初めてのキス。
「病院の屋上って立ち入り禁止だと思ってた」
「まぁ、許可があれば入れるかな。 屋上庭園だから散歩もできるし」
「許可がいるの?」
「うん。 一応ね。 誰がどこにいるか把握する必要あるみたいだから。 それで、夏輝が作ってきたお弁当食べたい!」
「おうよ! 俺の愛妻弁当食べてみてちょーだいな!」
病院の屋上での初めてのピクニックデート。
千冬ちゃんと恋人になって本当に幸せな日々が続いていた。
だけど夏休みが終わってすぐ、俺のスマホに一本の電話がかかってきた。