幼馴染 × 社長 × スパダリ
それからと言うもの、私は今まで以上に仕事に真剣に取り組んだ。
周りからは、とやかく言われても、私に今できることをコツコツとやることにした。
すると、少しづつではあるけれど、秘書課の女性達の対応が変わって来た気がする。
秘書課で私と同じ年の、斉藤美香が話し掛けて来た。
「月岡さん、もう会議の資料と準備してくれたの?」
「…はい。斉藤さん、確認をお願いします。」
「ありがとう。月岡さんのお陰で助かった…間に合わないと思って焦ってたから…」
それからというもの、美香は私に話しをしてくれるようになった。
私も美香と話しながら、笑顔が多くなり、二人で笑い合う事も多くなってきた。
「月岡さん、同じ年だから美香で良いよ。これからよろしくね。」
「はい。私も萌絵でお願いします。」
「…うん。萌絵、昼食一緒に行こう…」
私はとても嬉しかった。
秘書課で初めて友人のように話が出来る人ができたのだ。
私が美香と昼食に行く様子を涼ちゃんは見ていたらしい。
涼ちゃんからメッセージが届く…
『萌絵、すこしは秘書課に馴染んできたようだな、ガンバレ!』
私は思わず口角が上がっていた。