幼馴染 × 社長 × スパダリ

遊園地から帰り、涼ちゃんは先にお風呂に入っている。

観覧車のキスから、恥ずかしく気まずい。
変に意識してしまうのだ。
でも意識しているのは、私だけのようだ。


(…今日はキスしたけど、この後続きとか…ないよね…)


私は自分の考えていることに恥ずかしくなり、首をブンブンと左右に振った。
すると、ちょうどお風呂から出て来た涼ちゃんに見られてしまった。


「萌絵、一人で何してるんだ?」

「な…な…何でもないよ…私もお風呂入ってくるね…」

「あぁ…疲れただろ、ゆっくり入っておいで…」


私は逃げるようにお風呂に飛び込んだ。
なんだか私一人が緊張していて、涼ちゃんは平然としている。
そんな自分が、すごく恥ずかしい。



「萌絵、じゃあ、俺は部屋で少し仕事をしてから寝るから、萌絵もゆっくりお休み…」

「…う…うん、おやすみなさい。」


結局、ドキドキしていたのは私だけだったようだ。

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