キラキラ星
ウチの婆ちゃんだって痴呆になるかもしれないから人ごととは思え無かった…

俺は母さんと婆ちゃんを支えていける大人になれるのだろうか……。

あと6年後には社会人かぁ…しっかり考えなきゃな。


帰り道はミツルと途中まで一緒に歩いて行く。

「なぁ、光、お母さんとお婆ちゃん大丈夫か?」

「うん。元々美月は心臓が悪かったから覚悟してたのか、今は会社に行って頑張ってるわ。」

「そうかぁ…良かった。光も大丈夫か?」

「うん。きっと美月は、天国でキラキラ戦士ごっこでもしてんじゃないかと思うから、大丈夫。

ありがとうな。ミツル… お前も妹を大事にしろよ」


「ウチの妹は、美月ちゃんみたいに可愛くないんだよ。でもさ引っ越しの話しが出た時の夜に久しぶりにオレの部屋に来たかと思ったら行きたくないって珍しく泣いたんだよ…

なんだか可哀想になって、
久しぶりに頭を撫でてやったわ」

「うん。いつもは憎まれ口を言ってても兄ちゃんを頼ってんだよ。」

「だなぁ〜。こんな事があって気づく事もあるんだなぁ…」

「……ミツルも良い兄ちゃんなんだよ。な!」

「サンキュー。じゃあまた明日な。」

「うん。バイバイ」
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