キラキラ星
光は、美香を自宅まで送って行く間に鈴木道場の説明をした。

「先生は、鈴木師範とエマ師範が教えてて…」

「エマ師範? 外人さん?」

「うん。鈴木師範の奥さんでフランス人なんだけど、日本語もペラペラだから大丈夫。」

「何か道具とか買わなきゃダメ?」

「う〜ん。最初はお試し体験だからジャージで大丈夫だと思う…けど、本当にならうなら、道着と袴が必要かな」


「ライトが、武道してるなんて驚きだよ〜」

「そうだよな。ハハハ。
妹だけは、お兄ちゃんカッコいいって言ってくれるけど〜ハハハ」

「妹さんがいるんだ〜? 何歳?」

「8歳で、秋に9歳なんだ」

「歳が離れてるんだね。
じゃあキラキラ戦士にはまってる年頃かな?」


「え! 何でわかるの?もうさ〜キラキラ戦士になりたいみたいで髪型もふたつ結びにしてるし、服もピンク色ばっかり着てるよ。」

「わかる〜!! 私もそうだったもん!
あ、次の駅で降りるね。」

「え、隣の駅なの?近いんだ〜
制服がセーラー学園のだからもっと遠いのかと思ってた。」

「うん。毎日、通学に1時間以上かかるからツライんだ」

「じゃあ、合気道習うのに大変かな?」

「平日の毎日は大変だから、週2くらいかなぁ」

「そうだな。まぁ、明日試してみてからかな?」

「うん。そうする」

美香の自宅に着いた。

「ここが私のウチなんだ。」

「ジュエリー工房 遠藤……宝石屋さん?
スゴイね!」


「ありがとう。お父さんとお母さんで指輪とかネックレスをオーダーメイドしたり修理とか宝飾品のリフォームとか?かな
今日は、本当にありがとう。
明日は、学校が終わってからだと…
17時にあの公園でいい?」

「うん。あの公園だと道場も近いからそうしよう。 じゃあまた明日!」
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