キラキラ星

蓮のサポート役

「いや〜坂田くんお久しぶりだね。ウチの孫達がお世話になってるんだろ？　ありがとうございます。」

「いいえ！こちらの方こそ、嫁同士仲良くしてもらってて、社長のお宅にもしょっちゅうお邪魔させていただきありがとうございます。」

「ちびっ子がたくさんだとウチの家内も嬉しいらしいから、いつでも遊びに来てよ」

「ありがとうございます。」

「実はね〜、来春から蓮をサヤマ本社の社長にしようと考えてるんだけど、坂田くんには常務として辞令を年明けに出すよ。」

「え？　市川常務は…」

「それが…市川さんが癌でね〜……
退社して治療に専念するらしいんだ。」

「え？　癌…」

「うん。末期だと聞いてる…あとで常務室に顔出して、挨拶してよ。」

「はい。」

「市川常務の事もあるので年明けに引き継ぎして欲しいんだ。
そして春から龍一と坂田くんで蓮をサポートして欲しい。
龍一って及川専務ね〜。

龍一は高校時代からの親友でさ、アイツも相談役とか、退社させろって言ってるのを蓮が、一人前になるまで手伝えって言ってあるからさ〜」

「はい。わかりました。お役に立てるよう努力致します。」

「ありがとう。社内の部長クラスを見てもしっくりくる人材がいねぇんだよなぁ」

「……」

「ま、蓮にも話しはしてあるから、アイツにも連絡してやってくれな。」

「はい。わかりました。では、失礼します。」

「うん。ありがとう」