キラキラ星
稽古帰りの電車で、俺は改めて美香にお礼を言った。

「美香、本当にぬいぐるみをゲットしてくれてありがとう。ゲーム代も払うから!」

「うん。どう致しまして! 実はさ〜
ゲーセンで四苦八苦しながらアームを操作してたら、周りの人達がもっと右〜とか教えてくれたから取れたんだ!」

「美香がモデルってバレなかった?」

「うん。それがさ、周りのみんなは、キラキラ戦士のぬいぐるみをあっちこっちからガラス越しに見てるから、私はバレなかった」


「ふぅ〜良かった〜。変なファンとかに拉致されたら、困るからさ…」

「そうなっても大丈夫なように、合気道を習ってるんじゃない! 
光は見た目と違って、真面目だよね」


電車が美香のウチの最寄り駅に着き、2人でホームから階段を登り、改札へ向かう。


「だって、心配だよ!」

「え?」

「美香、君はモデルだ。
コッチが知らなくても相手は知ってる場合もあるんだから、もっと気をつけてよ。ハラハラするよ。」

「ゴメン…光や道場の人達といると、普通の 遠藤 美香になっちゃうんだよね。
いつも心配してくれてありがとう。」


「うん。俺と一緒の時はいいけどさ…」

「…… どうして?……」

「俺が絶対に 美香を守るから……」

「うん。ありがとう…」

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