キラキラ星
何事もなく冬休みになり、俺はいつも通り合気道と勉強とモデルの仕事をしているし火曜日は稽古のあとは美香を送り、
冬休みは水曜日の稽古は午前のみなので、
水曜日のフランス語の勉強会のあとは美香のお父さんが迎えに来る。


冬休みが始まってすぐの火曜日に美香を送って行くと、お父さんが少し寄ってきなさいと言うので、お茶をご馳走になる。

「坂田くん。いつもありがとう。
ところで、美香からチラッと聞いたんだが…坂田くんはデザイン系の進路にするとか」

「ハイ。これと言って本気でやりたい事がないというか…、
出来る事もデザインくらいで…」


「ジュエリーのデザイン画を見てみる?」

「はい。いいんですか? デザインといっても何系が向いてるのかもわからなくて…」


美香の父親が何冊かデザインブックを持ってきてくれた。

どれも本物のようなデザイン画でビックリした

「スゴイ…本物みたい…」

「ありがとう。俺たちの場合は宝石のカラット数によってもデザインが変わるんだよ」

「……」

1ページずつ丁寧に見ている光。

「一応、地元の国立大学の工学部にデザイン系の学部があるので、そこを受験するつもりなんです」


「ほぅ。あそこなら、教授や外部講師がしっかりしてるって聞いてるから入学できるといいな。」

「ありがとうございます。」

「引き止めちゃって悪かったね。」

「いいえ。貴重なデザインを見せていただいてありがとうございます。」
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