無自覚な恋人。〜俺しか見ないで、センパイ〜



「はい……」



和泉くんに褒められて……花たちも喜んでいるように見える。

ふふっ、よかったね。


心の中でそう声をかけた時、あることを思い出した。



「あ、そうだっ……昨日、マネージャーになること報告しました……!」



和泉くんに、言っておかなきゃ……!



「うん、聞きました」



さらりと、そう答えた和泉くん。佐倉先輩に聞いたのかな……?

もう一つ、一応言っておかなきゃ……。



「あの、条件で……付き合ってることは内緒にって、お願いされたんです」

「……はい」



和泉くんの反応からして、それも聞いたのだと察することができた。



「わ、私も、その方がいいと思いました」



和泉くんも、きっとそう思ったはずっ……。



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