妊娠前提マリアージュ~強面の海運王の身ごもり妻、赤ちゃんの誕生日が二人の離婚予定日~
カーテンの隙間から漏れる朝の光。

私は慌てて飛び起きた。
私が居た場所はホテルの一室。

一糸纏わぬ裸で乱れた白いシーツの上で眠っていた。

私は辺りを見回したが、オトコの姿はなかった。

でも、サイドテーブルにはオトコのモノだろうと思われるスマートフォンにブランド物の高級腕時計が置かれていた。

私が昨日着ていたワンピースや下着は丁寧に折り畳まれ、ベット脇のソファ椅子の上に置かれていた。

私は慌てて下着を着け、ワンピースを着た。

私は一夜の明かした男の顔を見ずに、そのまま部屋から飛び出した。

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