妊娠前提マリアージュ~強面の海運王の身ごもり妻、赤ちゃんの誕生日が二人の離婚予定日~
家に戻るとバスルームに駆け込み、慌ててシャワーを浴びて、貞操を奪われ、汚れたカラダを念入りに洗う。

――――何て馬鹿なコトをしたんだろう…

私は自分を幾度も責めた。
でも、私は見ず知らずのオトコに貞操を奪われてしまった。
その事実は覆せない。

バスルームから出て、洗面所の鏡を見れば、オトコが付けたであろう唇の痕が首筋に三ヵ所残されていた。

一夜限りのオトコのクセに・・・
自分の痕跡を残すなんて、酷い男だ。

ともかく男のコトは忘れよう。
忘れるしかない。



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