妊娠前提マリアージュ~強面の海運王の身ごもり妻、赤ちゃんの誕生日が二人の離婚予定日~
「俺との見合い前に男漁りに来ていたんだろ?」

「すいません…」

だから、彼は私に罰を与えるように激しく抱き尽くしたんだと自覚した。

では…私と氷室社長が一夜を明かした事実も知っているのかな?

私のコートに付着した銀色の髪。
朧気に見たアメジストの瞳。
そんな王子様のような容姿を持つ人間は、『スコール』の社長・氷室智也さんしかいない。
私は彼と一夜を明かして、貞操を奪われた。

「…素直に認めるんだな…俺は君を少し買い被っていた・・・でも、これからは許さないぞ…美晴」

「はい・・・これからはしません…」
私は彼に向かって、素直に謝った。
悪いのは私だった…
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