妊娠前提マリアージュ~強面の海運王の身ごもり妻、赤ちゃんの誕生日が二人の離婚予定日~
氷室社長は秘書をからかいながら、帰っていった。

「氷室社長は秘書のコトはお気に入りのようですね」

「あぁ~そのようだな…」

間宮がローテーブルを片付けながら呟く。俺も間宮の呟きに言葉を返した。

「あんな風に…冗談を言い合えたら、楽しいな…」

「…美晴さんとですか?」

「ん、あ・・・まぁな…でも・・・俺と美晴は無理かもな…」


美晴が俺の子を産んでも、ずっと結婚生活を続けたいが…

美晴はそれを望んでいない。

子供の誕生日が二人の離婚日とは何とも寂しいな…


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