最強総長に、甘く激しく溺愛されて。 - RED KINGDOM -
「こら、そこの生徒! 今すぐ教室に戻りなさい!!」
飛んできた怒号にびくうっと体が跳ねる。
うわーん見つかっちゃった……。
見ると、先生らしき人が肩で風を切りながら歩いてきていた。
そして、その後ろにもうひとり、こちらに向かってくる人物がいて、着てるのは私たちと同じ制服。
隣で「おー、ビンゴ」と呟く声。
「るなこ、あれうちの理事長様」
「え、そうなの? 怒られる?」
「さあーどうだろ。……後ろにいる男の機嫌次第では、助かるかもね」
後ろの男って……あの生徒のことだよね?
先生に隠れて顔が見えないけど、理事長と一緒に見回りをしてるってことは
……生徒会長とかなんだろうな。
この位置からでも揺らめく圧倒的なオーラが感じられて、特別な人物であることを瞬時に理解した。
あーあ。
怒られるのかな。
ついてないなあ、もうやだ……。
うつむいてしまう。