君がいなくなった世界で
私の口から出てくるのは、「何で?どうして?」それだけだった。小さな子どもみたいに泣くことしかできなかった。

泣いている間、今まで思い出すことのなかった君との小さな思い出まで蘇ったよ。それを一つずつ思い出したらね、また泣けてきちゃったの。

君と私、そして友達数人で電車に乗って遊びに行ったよね。たくさんアトラクションになって、はしゃいで、帰りは電車の中で寝ちゃって、本当に楽しかった。

君はゲームが大好きで、休みの日は一日中ゲームをしてるって言ってたね。休み時間もずっと友達とゲームしていたね。私が「ゲーム、あんまりしたことない」って言った時、めちゃくちゃ驚いてたね。

君はよく食べる人だった。調理実習で一緒の班だったけど、たくさん作った料理を食べて、その後に私が家から持って来て食べられないパンを頬張っていたよね。君は何でもおいしそうに食べるから、ちょっと羨ましかったんだ。文化祭の時、サーターアンダギーをたくさん買って食べていたよね。君がおいしそうに食べるから、私も食べたくなって買ったんだよ。
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