苺にはもうなれない
「えっ、うん!!分かった!!予定、空けとくわ!」
飛べそう。
どこまでも、飛んでいけそう。
しぼんだ心が急速に膨らんでいって、風船みたいにふわふわしている。
『……あ、ごめん。呼ばれたから、もう切るわ。ありがとうな、真希。またな』
「うん、また!!」
耳からスマートフォンを離す。
スマートフォンを持っていた左手が、小刻みに揺れていることで、私は自分が震えていることに気づいた。
「……あかん、マジで楽しみすぎる!!」
大きな声で独り言を言う。
「週末までの間、頑張らな!!」
と、鏡の前に立った。
エステに行きたい。
美容院にも。
洋服も買わなくちゃ。
そうだ、誕生日に買ったネックレスを付けて帰ろう。
優大はきっと気づいてくれる。
飛べそう。
どこまでも、飛んでいけそう。
しぼんだ心が急速に膨らんでいって、風船みたいにふわふわしている。
『……あ、ごめん。呼ばれたから、もう切るわ。ありがとうな、真希。またな』
「うん、また!!」
耳からスマートフォンを離す。
スマートフォンを持っていた左手が、小刻みに揺れていることで、私は自分が震えていることに気づいた。
「……あかん、マジで楽しみすぎる!!」
大きな声で独り言を言う。
「週末までの間、頑張らな!!」
と、鏡の前に立った。
エステに行きたい。
美容院にも。
洋服も買わなくちゃ。
そうだ、誕生日に買ったネックレスを付けて帰ろう。
優大はきっと気づいてくれる。