悪魔で使用人は私の宝物
だが、そんなある日、一気に窮地に追い込まれる出来事が起こった。
少し遠くの店に買い物に出かけていた私は、重たい買い物袋を両手に家に向かって帰ろうとしていた。
もうすぐ家に着くぞと顔を上げた時、見知らぬ男性2人が玄関前に立っていた。
私はそれを見た瞬間、一気に血の気が引いた。
以前もこの家に2人組が来ていたのを覚えており、その男性たちは借金取りだと知っていたからだ。

「逃げなくちゃ…。」

私は、家の反対方向に走り、家から逃げるように走り続けた。
でも、もうすぐで日が落ちていくのに、このまま家に帰れないと、警察に補導されるのも時間の問題だと考えながら、人並を歩き続けていた。
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