winter love
必要なものを買って、預かった鍵で部屋に戻ると
玄関に靴があった。

「よかった。帰ってきた!心配してたよ。」

「ちょっと買い物に。あれ?まだ帰宅時間じゃないですよね?」

「仕事の合間に様子を見に戻ってきた。」

「そうだったんですね。すみません。私は大丈夫ですよ!すぐに必要な物と、何か作ろうと思って材料を買ってきたんです。」

「そっか。冷蔵庫の中何もないからね。」

「はい。食事は済んでますか?」

「まだだけど、もう行かなきゃなんだ。帰ったら何か食べるよ。」

「わかりました。じゃあ作っておきますね!」

「ありがとう。じゃあ、行ってきます!
あっ、連絡先教えて。何かあっあら、俺にも連絡して。」

「はい。」

私たちは連絡先を交換した。

「早乙女彩奈だよな。」

「そうです!」

「俺の速水錬は本名だから!
じゃあ、行ってきます。」

「行ってらっしゃい!」

私は
彼の優しさと笑顔に
少しだけ
キュンとしてしまった。
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