俺の子を産めばいい~エリート外科医の愛を孕む極上初夜~
「……可愛いところもあるし、綺麗な子だよ。明るくて、こっちまで元気がもらえるような」
「へぇ〜、ゾッコンじゃないですか。医療関係者? 年は?」
「年下。医療関係者ではないけど、病院に来てはいる」
包み隠さず答える彼に少し驚いた。きっと彼の想いは本気で、ぶれないものなんだろうとわかる。
「なら、ますます先生が私になにかするとは思えませんよ。あ、だからってお世話になりっぱなしですみません。今度、お礼させてくださいね」
へにゃっと微笑みかける私を彼はじっと見つめ、唇を小さく動かす。
「……あなたは劇的に鈍いな」
「えっ?」
「それに、俺のこと買い被りすぎ」
どういう意味だろうかと首を傾げた直後、彼の手がこちらに伸びてきてあっという間に抱き寄せられた。
見かけよりずっと逞しさを感じる腕に抱きすくめられて、心臓が止まりそうになる。突然の出来事に頭がついていかない。
「えっ!? せ、せんせ──」
「こうやって抱かれるのも嫌?」
耳元で囁かれ、ぞくぞくとしたなにかが身体中を駆け巡る。