俺の子を産めばいい~エリート外科医の愛を孕む極上初夜~

 三日後、紅葉と青空のコントラストが美しい秋の一日に、明神夫妻の結婚式が無事行われた。

 オフショルダーのAラインのドレスを纏った伊吹ちゃんも、白衣ではなく白いタキシードを着た明神先生もとっても素敵で、バージンロードを歩くふたりを見ただけで涙腺が緩んだ。

 しかも、ブーケプルズで見事引き当てるという幸運が訪れた。やっぱり実際にブーケをもらえるのは嬉しい。

 参列者の中の知り合いたちに冷やかされてもうろたえず、「私もやっと幸せになれそうな気がしてきた!」と茶化しておいた。

 料理も美味しかったし、なによりふたりの幸せそうな姿を見られて、満足して式場をあとにする。

 トレンチコートの下にパーティードレスを隠して外に出るとすでに暗くなっていた。ライトアップされた式場の庭園はとても綺麗で、また違う魅力がある。

 幻想的な庭を門に向かって歩いていると、後ろからやってきた誰かが隣に並んだ。

 貴重なスーツ姿の栄先生だ。光沢のある秋らしいワインレッドのネクタイもセンスがよく、フォーマルな姿だとますます医者には見えない。
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