『ミステリアスと噂の遥くんが、2人になると甘すぎるんです』
本音だった。



正直、新しい生活が始まることは今もまだ怖い。
どんな色か分からないし、形だって見えない。


でも、お母さんが嬉しそうにしていると前向きになれる。

「ありがとう」

普段は明るいお母さんが、久しぶりに優しい声でそう言った。


きっと、私のことも彰人さんのことも大事だから、こんな風に淡い表情になるんだ。
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