『ミステリアスと噂の遥くんが、2人になると甘すぎるんです』
ひゅーひゅー、と声援を贈る生徒達もいれば、眉間に皺を寄せる人たちもいた。

「ふん、何様のつもりよ」
「遥くんに釣り合うわけないじゃん」

棘のある言葉は、自分に言われたものじゃなくても心が痛む。

「相変わらずすごいね、遥君。
3日前にも廊下で告白されてたよ」


「す・・・すごいね」


美憂は見物に飽きたようで階段の方へと踵を返した。

私は、その後ろを黙って付いて行った。

後ろの方からは、恐らく杉野遥に振られたのであろう女子生徒の鳴き声が響いていた。
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