天空の姫Ⅰ ~二人の皇子に愛された娘~


月影と食事を用意していると兎月がやっと目覚めた。


「あら、お目覚め?兎さん」

「うわああああああ!!月影様!!」


すぐに私をみた兎月が叫んで月影に飛びかかる。

月影は慣れているのか顔についた兎に構わず作業を続けている。

その様が面白くて吹き出した。


「白蘭。できたぞ」

「あ、うん。ありがとう」


今度は足にしがみつく兎をつけたまま月影が机に三人分の料理を用意した。


「美味しい!また腕をあげたわね!」

「そうか。それは良かった」


紅蓮と違って月影は料理が得意だった。


「天界の第二皇子なのに料理が上手いなんて不思議ね」

「月影様にできないことはないのだ」


ちゃっかり料理を食べる兎月を撫でると嫌そうな顔をされた。


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