天空の姫Ⅰ ~二人の皇子に愛された娘~
「よしなさい紅蓮。玲心はあなたの身を案じたのです。それで…八咫烏一族の娘を知っているのですか」
いままで黙っていた、この中で一番偉そうな女性がついに言葉を発した。おそらくあの人がこの魔界の魔后なのだろう。
それよりその魔后の隣にいるってことは、この男が皇太子殿下!?
「…この者は私が侍女にすると決めた女子です」
はあ?!突然のことに、ぽかんと口を開ける私に対して父上がいそいで口を開く。
「皇太子殿下!この娘は八咫烏一族でも半端ものゆえ侍女には向きませぬ!!どうかご容赦くださいませ!」
「ほう。だが、もう決めたことだ。」
にやっと私に目線を向けて笑う皇太子に対して玲心は激しく睨んでくる。