ラブ・ボイス
スタジオに着くと、八田さんを筆頭に、スーツを着た大人たちがずらりと待ち構えていた。
「美優さーん、待っていたよ。
お菓子食べる?お茶のみたい?
あ、ジュースもあるよ」
そう言って八田さんが紙パックのりんごジュースを差し出した。
「あの、いえ…わたし…」
「昨日の動画、最高だったねー!
数字?あぁそれは気にしないで。
そのうち結果はついてくるから。」
八田さんは、文字がびっしり書かれた紙を差し出した。
「じゃあ、ここにサインを…」
ひぃっ…
話がどんどん進んでいくよー。
怖い…。
「ちょっと待ってください。」
話を遮ったのは隣に座っている翔だった。