ルミナス~双子の王女と7人の騎士団長~
覆いかぶさるように私を包み込む。



反則だから…と耳元で聞こえたような気もしなくもない。



私…いつからこの温もりを受け入れられたのだろう。



気持ち悪いという感情が消えていた。



ルイの温もりをただひたすら感じていると急に、離れて彼は私に向き合う。



「…ん。ルチア様ありがと。

ルチア様が言ったこと実現できるようにしないとね?」



「王を選ぶのは私じゃないわよ?」



「それでも、俺は実現すると決めた。」



「そう。なら、頑張って?」




私は、この騎士団長の中から王を選ぶ時は間違いなくいない。



誰が王になるのかはルミナス次第だけど、私は見届けることができないと思うと胸が少し痛い。



でも、これが私の選んだ道。



暗闇の中にいる私は誰も救えない。



救って欲しいとも思わない。



あと、2週間。
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