ルミナス~双子の王女と7人の騎士団長~

天邪鬼

***



「はぁ…。」



何度ため息をついたのか分からないほど、隣の彼に呆れている。



何度ジャックが助けに来てくれても、それを先読みしているかのようにトラップが発動する。




「毎回思うけどよくそんなくだらない事思いつくわね。」




「俺は誰かしらに注目されるのが好きでな。」




「他にあったでしょ。」



て、この人に憎まれ口叩いたところで通用しない。


全てポジティブに解釈されてしまう。



「ルチア。
これは次来た時のジャックにやるつもりだったがやめだ。」



「やっと諦めてくれたのね。」



「いや?」



「は?」



彼は悪い笑みを浮かべて私ではなくその先に視線を向けている。


私も彼を見てる方に振り返る。



うん、納得かも。


というか、私が見てみたい。



「お前もとうとうこの楽しさに気づいたか?」



「違う、今回だけは特別。」
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