ルミナス~双子の王女と7人の騎士団長~
「あなたも同じ夢見てない?
本当に病気で亡くなったのか知りたいの。」
確かに……、昔は嫌な夢を見る時は妹と同じだった。
でも、今回に関しては気のせい……!
母は病気で亡くなった。
私が目を覚ますと、母はベッドで安らかに眠っていて、その横にトドおじさんがいた。
「私はそんな夢見ていないわ。
母は病気で亡くなったの。」
「そう……。
それであなたは本当に、デスラスト王国へ行くの?」
「ルミナス……。
何度も同じこと言わせないで。
行くって言ってるでしょ?」
「お願い…行かないでよ……。
昔みたいにまた、私と一緒にいてよ!」
あぁ、この光景思い出す。
私が母と追放された時を。
震える声を抑えながら、行かないでって引き止められたっけ?
ルミナスの家族思いなところ、昔と全然変わらない。