フォンダンショコラな恋人
「一緒に見よう。君と見たい」
それは倉橋にしては真っ直ぐで分かりやすい言葉だった。

違う、この人自身は真っ直ぐな人だ。
ただ翠咲が中身を知らなかっただけ。

けれど、それはまたこれから知っていけばいい。だって倉橋は翠咲をきちんと見てくれている。
これからは翠咲も倉橋を見ればよいのだ。

翠咲は倉橋に笑いかけた。
「はい。」



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