星に愛された彼女は
美玲side

……っ

急に目を襲った光に意識が戻る

私…そうだ、部屋で寝てたんだ

起きようと体を動かそうとするが何かに包まれているようでなかなか動けない。

なんだ…?寝起きで体に力が出ないから振りほどけない…

重いまぶたをソッと開けると目の前には白い服を着ている誰かの胸板があった。

…怜か

上を向くとスヤスヤと気持ちよさそうに寝ている怜の顔があった。

なんで怜がここに…

回らない頭で考えるが寝てからのことなんて覚えてなくて頼りにならない。

とにかく起こすか…

「怜、起きろ…怜」

「…んー?」

「んーじゃなくて起きろ。」

怜は私を抱きしめる腕に力を入れた。

完全に抱き枕と勘違いしてるな…

ぎゅーっと力を入れられているせいで怜の胸板に顔が埋まってしまって息が苦しい…。

「怜……いい加減にしろって」

「…?美玲…起きたの…?」

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