【短】お前が誰のものか分からせてやるよ。
馬鹿、何言ってるのよ私。これじゃ他の女の子と変わらないのに。
感情的なことを言ってしまったことに気づいたけど、時すでに遅し。
私の言葉を聞いた瑠衣は、「わかった」と呟いてスマホを弄り出した。
あーあ、呆れられて嫌われちゃった……
しばらく落ち込んで俯いていたけど、いつまで経っても店を出ていかない瑠衣を疑問に抱いて、恐る恐る尋ねてみる。
「……瑠衣、なにしてるの?」
「お前の言う通りに、女の連絡先全部消した。ほら」
え、なんか10分くらいずっとスマホ触ってると思ってたら、連絡先を消してたの!?
サラッと驚くことを言う瑠衣。
彼からスマホを差し出されて見てみると、確かに連絡先一覧には男性の名前しかなかった。
本当に消してる……!そこまでしなくても。あ、私が言ったせいなのか。
「これで満足か?ここじゃ話しにくいから、俺の家に行くぞ」
美しい微笑を浮かべる瑠衣を、茫然と見つめる。
瑠衣は素早く店員にお金を渡すと、そのまま私を引っ張られるように店を出た。
「俺を本気にさせたからには、それなりの責任はとってもらうから。――覚悟はできているんだろうな?」
彼の獲物を狙うかのような目つきに、背筋がゾクッと震える。それと同時に、長い間秘めていた瑠衣への想いが溢れだした。
息をつく暇もなく、早急に瑠衣の新しいマンションに連れてこられた。
部屋に入るなりいきなり玄関の壁に押さえつけられ、噛みつくように深いキスを何度もされる。
「待って、やる前にシャワー浴びさせて……」
瑠衣の胸を押して訴えかけても、飢えた獣みたいに双眸を光らせて、首を横に振るだけ。
「悪い、待てない。今すぐお前の全てが欲しい」
断れる雰囲気じゃないのを察する。
やめてって言っても、聞いてくれないのは分かってるから諦めるしかない。