【短】お前が誰のものか分からせてやるよ。
***
瑠衣が私をベッドに押し倒して、あっという間に服を脱がすと髪をくしゃりと掻きあげる。
その仕草が色っぽくて、思わずドキッとした。
綺麗な顔がゆっくりと近づいてきて、ぎゅっと目を瞑ると額に温かい感触がした。多分、キスされたんだろう。
瑠衣のキスが額から瞼に、それから頬に滑り落ちた。
キスっていうよりは唇で甘くなぞられて、触れられているような感覚でくすぐったい。
優しく肌に触れられるのが、気持ちいいな。
うっとりと目を閉じたままでいたらまた唇を奪われ、舌を入れられそうになっている。
顔を背けようとしたけれど、それを見透かしたみたいに瑠衣が私の耳の縁を指先ですうっとなぞりあげるから震えて力が抜けた。
悔しいけど、慣れてるからかやっぱりキスが上手い。
抵抗しようとするけど、結局は彼を受け入れてしまっている。
舌で舌をねぶられて、絡めとられて、深いキスが止まない。息が苦しくて目を薄く開ける。