【短】お前が誰のものか分からせてやるよ。


「ちょっと、こんなイケメンの知り合いがいるなんて聞いてないよ!もっと早く紹介してくれたらよかったのに!」


こら、あなた彼氏いるでしょ。なんて説明しよう……無難に男友達って言っておこうかな。


「どんな関係かは、ご想像にお任せします。ゆっくりとお楽しみくださいませ、お客様」

ちょっと、なんでそんな意味深な言い方するのよ!?


瑠衣はグラスに水を注いだら一礼し、謎めいた微笑を残したら、カウンターの奥へと戻っていった。

あー、これは根掘り葉掘り聞かれるやつだ。


「つーきーのー? 今のどういうこと? 洗いざらい白状してもらうよ!」

「あの人が彼氏なんじゃないの? 」

「違うよ、本当に何もないって!」


その後は友達からの予想通り質問攻めが続き、なんだか疲れてしまった。


まさか瑠衣と再会するなんて思ってなかったよ。

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