(仮)愛人契約はじめました
 ……ああ、帰れる場所があるっていい、と唯由はしみじみ思っていた。

 ずっとこの、いつなにが起こるかわからない緊迫感の中にいなくていいからだ。

 いや、この広い屋敷の中、顔を合わせまいと逃げ惑えば、会わなくてすむのだが。

 用事を言いつけようと探し回られたりするからな。

 そのパワーで自分でやればいいのに、といつも思っていた。




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