(仮)愛人契約はじめました
「俺からの土産だ」

 わあ、と唯由が喜ぶ。

 そこには、朝、激写してきたふわふわ白猫の姿があった。

「早くいっしょに住みたいですっ」

 唯由のその言葉にどきりとしていたが、たぶん……、

 いや、100%、俺とじゃなくて、猫となんだろうなと思う。

 だが、蓮形寺。
 猫には俺もついてくるぞ、と思いながら、蓮太郎は喜ぶ唯由を見つめていた。



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