政略懐妊~赤ちゃんを宿す、エリート御曹司の甘く淫らな愛し方~
「それに千波から美味しそうな匂いがする」

 首元に顔を埋めて鼻をスンスンさせる航君。

「それはさっきまで料理を作っていたからで……ひゃっ!?」

 ペロリと首筋を舐められ、変な声が出てしまった。

「航君?」

 ジロリと睨めば航君は目を細めた。

「だから千波が悪いって言っただろ? 会社行く前に千波補給させて」

「えっ? あっ」

 彼の手が服を捲り上げて背中を撫でていく。

「んっ」

 思わず甘い声が漏れると、航君は「はぁ」と色気のあるため息を漏らした。

「朝からそんな声を聞かされたら、本当にしたくなる」

 したくなるって……! 昨夜もあんなにしたのに?

 信じられなくて彼をジッと見つめてしまう。

 結婚してからというもの、航君は毎夜私を求めてくる。もちろん好きな人に求められて嫌に思うわけがない。

 ただ、すべてが初めてのことで、普通の夫婦はこうも毎日身体を重ねるものなのかと疑問にも思う。

 そんな私の考えはバレバレなのか、航君はクスリと笑った。
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