政略懐妊~赤ちゃんを宿す、エリート御曹司の甘く淫らな愛し方~
 今も自分ひとりでどうにかしようと、危険なことをしていなければいいんだけど。借金なら私も一緒に働いて返す手伝いをしたのに、どうして頼ってくれなかったの? もちろん未成年の私にできることは限られているけど、家族としてそばにいて支えることできたよ。

 せっかく瑠璃からの嬉しい知らせを聞いたのに、父のことを考えると不安に襲われた。

 次の日、再び伯母から連絡が入り、今のところ瑠璃に心配していた拒否反応もなく、順調に回復していると聞いた。

 それから数日後には瑠璃の元気な声も聞くことができて、もう本当に瑠璃は大丈夫なんだって実感できたんだ。ちょうど航君も仕事から帰ってきたところで、瑠璃は緊張しながら初めて航君と言葉を交わした。

 でもなにを話したらいいのかわからなくて、自己紹介しただけだったようだ。航君と話し終えて電話を替わった時に、開口一番に瑠璃が『声がイケメンでやばい』って言ったものだから、笑ってしまったのは言うまでもない。

 そして迎えた週末。約束通り航君とデートに出かけることになったんだけれど……。

「どうしよう、この服で本当に大丈夫かな」

 メイクを終えて洗面所の鏡の前で最終確認するも、不安で仕方がない。
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