政略懐妊~赤ちゃんを宿す、エリート御曹司の甘く淫らな愛し方~
「そんなの一生理解できません! 私、ずっと航さんが好きだったんです。その女よりも私のほうが航さんを幸せにできます! 今からでも遅くありません、早く離婚して私と再婚しましょう」

 涙を拭い笑顔で話す神屋敷さんの目は本気で恐怖を覚える。

 航君を想う気持ちはきっと本当なんだと思う。航君が好きだからこそ私が憎くてたまらないのだろう。

 だからといって私は航君を諦めることはできない。彼を想う年月でいったら負けてしまうけれど、好きな気持ちだけは絶対に負けたくない。

 その思いが強くなり、私は一歩前に出て彼と並んだ。

「私はなにがあっても航君のそばを離れるつもりはありません」

 怯むことなく神屋敷さんに立ち向かう。

「航君を幸せにする自信もあります。……神屋敷さんよりも!」

「なんですって!?」

 大きな声で言われて肩がすくむも、すぐに自分を奮い立たせる。
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