政略懐妊~赤ちゃんを宿す、エリート御曹司の甘く淫らな愛し方~
「あんまりです! 私がなにをしたって言うんですか!? 父の会社に圧力までかけるなんてどうかしています」

 少し前に航君から神屋敷さんとのことは、解決したと聞かされた。今後は関わることもないから安心していいとも。

 だけどその解決法が神屋敷ホテルに圧力をかけたってこと? そんなことをして大丈夫だったの?
 それに神屋敷さんの様子から見て、彼女はまだ航君のことを諦めていないはず。だからこうして私たちの前に現れたんだよね?

 航君のことを信じている。神屋敷さんになにを言われたって動じないはず。だけど、今の神屋敷さんからは殺意を感じるし、なにかされそうで怖い。

 あまり彼女の気に障るようなことを言ったらまずい気がする。

 それを航君に伝えようにも、一触即発の空気に声をかけられない。徐々に周りに人だかりができる中、航君は冷静に言った。

「キミがそれだけのことをしたからだろう。それに俺は何度も言ったはずだ、キミと恋に落ちることは絶対にあり得ないことだと。どうやったら理解してくれるんだ」

 心底迷惑そうに話す航君に、神屋敷さん大粒の涙を流した。
< 191 / 225 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop