たぶん、きっと、すき。



 ーーー……。



 目を覚ますとハルがいた。

 まだぐっすり眠っている。

 もしもハルが私の罪を知ったらどう思うのだろう。あっさり離れていってしまうのだろうか。

 嫌だな。

 ハル。

 君だけは、私を肯定し続けて欲しい。

 今の私はもう、一人では歩けないんだ。

 どうしようもなく弱い人間だから簡単に人を好きになったり、簡単に人に依存したりする。情けないよね。

 最低だよね。

 それでも、ハル。

 今の私には君が必要だから。

 ごめんね。

 君を、君の好意を。

 私は利用する。




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