挑発のライン・アイドル育成計画とは（恋する瞑王シリーズ３）
＜マンション・５＞
＜瞑王との生活＞

神蔵がコーヒーを飲んでいると、
「おっはよーございますぅ」
という、独特なアクセント付きで秘書のレナちゃんが入ってきた。

「今日のぉ、スケジュール確認をしますねぇ」
レナちゃんが神蔵にむけて、
妖艶に微笑んだ。

ドキドキ
神蔵は、ポケットに入っている
角をおもわず握りしめた。

瞑王はカフェオレ、ミルクたっぷりで、
両手をマグカップに添えて飲んでいる。
相変わらず前髪は長いので、
表情がわからない。

レナちゃんの説明では
瞑王としての仕事が最優先で、
開いた時間に、神蔵とレッスンを
するという段取りになっていた。

今日の予定では、
午前と午後は冥府の視察と会議があるということで、
戻りは夕方になるだろう。

レナが、ややふてくされモードの瞑王を連れて出て行った。

< 22 / 64 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop